cubicfabricは、スウェーデンはストックホルム在住のエレクトロ・アコースティック・ユニット、TAPE(テープ)のデビューアルバム「Opera」のリミックス・アルバム「Operette」を発売致します。
TAPEは、MitekやStaalplaatからミニマルなエレクトロニック・ミュージックをリリースするアンドレアス・バースリング、アンドレアスの兄弟でインプロヴァイザーとしてオーレン・アンバーチ等との共演歴を持つヨハン・バースリング、マルチ・インストゥルメンタル奏者のトマス・ハロンステンによるトリオです。
アンドレアスのコンピュータによるミニマルなノイズと、そこに乗るヨハンのアコースティック・ギターとトマスのトランペットが奏でる、控えめでありながら豊穣なメロディを中心に、ハーモニウムやメロディカなど様々なエレメントを織り込んだサウンド・タペストリーは、実験的でありながら郷愁を喚起させるスローでそこはかとなく暖かな情景を浮かび上がらせます。
彼らが運営するレーベル「Hapna(ヘプナ)」から2002年にリリースされたデビュー作「Opera」と、昨秋の来日公演を挟み発表された「milieu」は、ジャンルを問わず耳の早いリスナーから高い評価を数多く獲得してきました。
本作は、ヨハンとcubicfabricがセレクトした10組の音楽家達が「Opera」の素材を大胆にリミックス/リコンストラクトした作品です。
参加リミキサーは、
タウン・アンド・カントリーのメンバーで、ソロとしてもLUCKY KITCHENやDELMARKからエレクトロニカからジャズに至る豊かな音楽性を横断的に体現するコントラバス奏者、Josh Abrams/ジョシュ・エイブラムス
TOUCHやSTAALPLAATなどから明確な個性とステイトメントをもったギター・インプロヴィゼーションを展開する一方、SUNのメンバーでシンガーやコンポーザーとしても常に我々の耳を驚かせるOren Ambarchi/オーレン・アンバーチ
Apestaartjeからのメロウな傑作セカンドアルバム「Anomia」で、Sogar以降のポスト・フォークトロニカを担う最有力な旗手として俄かに注目を集め始めたAnderegg/アンダーエッグ
PLOPからの名作「ripple」とTOMLABからのワールドワイド・リリースで日本のフォークトロニカを代表する存在となり、セカンド・アルバムの発売が待ち望まれるFonica/フォニカ
元Gastr Del Sol、ソロ・アーティストとしてモダンコンポジションとポストアメリカーナの両翼を担う重要人物であり、マッツ・グスタフソンやローレン・コナーズ、キース・フラートン・ウィットマンらとのコラボレーションも旺盛なDavid Grubbs/ディヴィッド・グラッブス
TOUCH/ASHを代表するアーティストとして活動歴が長く、フィールド・レコーディングを基調としたシネマティックかつ極めてハイクオリティなサウンド・スカルプチャーでマニアから高い評価を受けるベニー・ヨナス・ニールセンのソロ・ユニット、Hazard/ハザード(今回、初のハウス・トラックに挑戦!)
穏やかなエレクトロ・アコースティックを奏でるユニットとして活動を続け、初のアナログ盤リリースをイタリアのFRINGESから控えるMinamo/ミナモ
過激で示唆的なメディア・アート/デジタル・ミュージックを提示しつづけるオランダはウィーンのMEGOを代表するピーター・レバーグのソロ・ユニットPita/ピタ
MILLE PLATEAUX、FORCE LAB、RASTER NOTON、AUDIO.NLなどからMOKIRA、LOWFOURといった様々な名義でクリック・ホップ/ハウス作品を発表するアンドレス・ティリアンダーの最もエクスペリメンタルなユニット、Rechord/レコード
セッション・ドラマーからテクスチュアルなデジタル・サウンドメイキングに移行し、眩しいドローンとミニマルなループを機軸とする朴訥なサウンド・デザインでアーティストとリスナー双方から高い共感と評価を獲得しているStephan Mathiew/ステファン・マシュー
以上の10アーティスト
各リミキサーの個性と多様な解釈は、TAPEの特徴である叙情性と複雑で豊かな世界観を際立たせるのに成功しています。
オリジナルの世界とパラレルに存在するもう一つの音楽劇。その表情豊かな演目の数々をお楽しみください。 |